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ノートパソコンとカフェラテを前に作業する手元

広告担当の週次チェック:毎週月曜に見る7項目(15分)

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広告担当の週次チェック:毎週月曜に見る7項目(15分)

アドサプリ運営チーム2026.10.13
ノートパソコンとカフェラテを前に作業する手元

広告担当が週次で見るものは7項目で、毎週月曜に15分あれば足ります。見るのは「事故が起きていないか」と「無駄が増えていないか」の2種類だけで、成果の良し悪しは週単位では判断しません。「毎日管理画面を開いているのに、何を見ればいいのか分からない」は、引き継いだばかりの担当者からいちばん多く聞く言葉です(最初の1か月の動き方は「担当1か月目に確認する10項目」)。配信ステータス、予算消化、コンバージョン(CV、問い合わせや購入などの成果地点のこと)の計測が生きているか、検索語句、28日比、自動適用と変更履歴、LP(広告のリンク先ページ)の動作。この順で見ます。

順番に意味があります。審査落ちで広告が止まっていれば、その週の数字はすべて読む価値がなく、予算が切れていれば検索語句を見ても仕方がない。前の項目が正常なことを確かめてから次へ進む構造にしてあるので、途中で異常が見つかったらそこで手を止めて対処に回ります。

この記事の要点

  • 週次は事故と無駄の検知。良し悪しの判断は28日単位で
  • 7項目の合計は15分。異常があればそこで止めて対処に回ること
  • 週次で入札や予算を動かすと、どの変更が効いたか判定できなくなる。触るのは除外と修復だけ
  • 期間と列の設定を保存しておけば、2週目から準備時間はゼロ。

予算配分・入札戦略・キーワードと除外まで、項目ごとに評価と直し方を書いた診断の例をご覧いただけます。

サンプルを見る(無料・その場でダウンロード)

1. 7項目と所要時間

先に全体像を表にします。時間は慣れた状態の目安で、初回は倍かかります。

項目 見る場所 動くべき条件 目安
①配信ステータスキャンペーン・広告のステータス列、ポリシーの通知不承認・制限付き・支払いエラーが1件でもある2分
②予算消化先週7日の費用と、月初からの累計予定ペースと15%以上ずれている2分
③CV計測の生存日別のCV数、コンバージョンアクションのステータスCVが0件の日が2日以上続いた、ステータスが「有効」以外2分
④検索語句検索語句レポート(先週7日、費用順)無関係な語句に費用上位20件のうち3件以上4分
⑤28日比直近28日と前の28日の期間比較。CPA(CV1件あたりにかかった広告費)、CVR(コンバージョン率、クリックのうち成果に至った割合)、CPC(クリック単価)を見るCPAが30%以上悪化、かつ2週連続2分
⑥自動適用と変更履歴最適化案の自動適用設定、変更履歴(先週7日)身に覚えのない変更が1件でもある2分
⑦LPの動作主要LPをスマートフォンで開き、フォームの送信直前まで表示崩れ・リンク切れ・フォームの不具合1分

2+2+2+4+2+2+1で15分。検索語句だけ4分取っているのは、ここが唯一「読む」作業だからです。他の6つは、数字や表示を見て異常の有無を確かめるだけで終わります。

見る期間は先週の月曜から日曜までの7日で固定し、月曜の朝の時点では日曜分の費用がまだ反映しきっていないことがあっても、厳密さより「毎週同じ切り方」を優先してください。終わったら、7項目の結果を1行ずつスプレッドシートに残します。「10/12 ①正常 ②14.2万円・予定どおり ③正常 ④除外3語追加 ⑤CPA+4% ⑥変更なし ⑦正常」。この1行が12週分たまると、月次の見直しで「いつから兆しがあったか」を遡れる記録になります。

2. 事故を見つける4項目:①②③⑦

①は見るだけです。不承認の広告があれば理由を開き、文言の修正か再審査の依頼へ。制限付きのまま配信されている広告は、表示機会が削られているので、理由次第で文言を直します。支払いの失敗はカード期限切れで月に1度は誰かのアカウントで起きていて、気づくのが3日遅れると3日分の配信と学習データが消えます。月予算60万円なら6万円分の機会が、何も生まずに消えるのと同じです。復旧の手順は「支払いエラーで止まったときの復旧」に書きました。

②の予算は、先週7日の費用を「月予算÷月の日数×7」と比べます。月予算60万円・30日の月なら1日2万円、7日で14万円。先週の費用が11万円なら2割の未消化で、月末に帳尻を合わせようとして最後の週に配信が偏る前に、原因を探す必要があります。逆に17万円なら2割超過で、月の後半に予算が尽きる計算です。日ごとの費用は平均予算を上回ることがある仕様なので(月の上限は平均予算の30.4倍。詳しくは「予算未消化の原因と対処」)、7日単位の超過は仕様の範囲内のこともありますが、2週続くなら原因を見ます。

③は週次チェックの中でいちばん重い項目です。CVが0件の日が2日続いたら、需要が消えたのではなく計測が止まった可能性を先に疑います。コンバージョンアクションの一覧でステータスが「有効」以外(「要確認」「コンバージョンを待機中」など)になっていないか、先週サイトの改修がなかったかを確かめる。原因の切り分け手順は「CVが計測されないときの切り分け」のとおりです。計測が止まった週に自動入札が学習したデータは、戻ってきません。

⑦のLPは1分で済みます。自分のスマートフォンで広告のリンク先を開き、ファーストビューが崩れていないか、電話番号のリンクが生きているか、フォームの送信直前まで進めるかを見る。制作会社がCMSを更新してフォームが壊れていた、SSL証明書が切れて警告画面になっていた、という事故は毎年どこかで起きています。広告側の設定がどれだけ正しくても、着地点が壊れていれば費用は全部消えます。LPが複数あるなら、費用上位3つのLPだけで構いません。

3. 無駄を見つける3項目:④⑤⑥

④の検索語句は、先週7日の検索語句を費用の多い順に並べ、上位20件を読みます。商材と無関係な語句、競合の指名、求人や無料を含む語句に費用が付いていたら除外キーワードに追加する。週に4分の作業で、月間の費用の5〜10%が守れるアカウントは珍しくありません。除外の設計は「除外キーワードで無駄クリックを止める」に書きました。

読み方の例を挙げます。税理士事務所のアカウントで、先週の費用上位20語句のうち「税理士 年収」「税理士 試験 難易度」「税理士 求人」の3語に合計8,400円が付いていました。週の費用が9万円なら9%強。どれも顧客にはならない検索で、3語を除外するだけで月に3万円以上が本来の語句に回ります。部分一致を使っているアカウントでは、この種の語句は毎週新しく湧いてくるので、週次で読む価値があります。

検索語句には「その他」にまとめられて見えない分があります。Googleはプライバシー保護のため検索回数の少ない語句をレポートから省くので、見えている語句が全部ではないことを前提に、見える範囲の上位20件だけを読む。それで十分です。

⑤の28日比は、良し悪しの判断ではなく「悪化の兆し」の検知です。直近28日と前の28日を比べてCPAが30%以上悪化し、それが2週連続で見えたら、月次の見直しを待たずに原因の切り分けに入ります。1週だけなら、反映遅れのCVが乗って翌週に消えることが多いので動きません。先週比が当てにならない理由は曜日構成と反映遅れと母数不足の3つで、週次チェックの中では「28日比が2週続けて同じ方向に動いたか」だけを見れば足ります。

⑥は見落とされがちです。最適化案の自動適用が有効になっていると、キーワードの追加や入札の変更が自分の知らないうちに入ります。先週7日の変更履歴を開き、自分と代理店以外の主体による変更がないか、代理店の変更が定例で聞いた内容と合っているかを見る。自動適用の扱いは「最適化案の自動適用の確認と解除」に書いたとおりで、週次で変更履歴を見る習慣があるだけで、1か月後に「いつの間にか構成が変わっていた」事態は防げます。

4. 週次で触ってはいけないもの

触らない。それが週次の原則です。対象は入札戦略、目標CPAや目標ROASの値、1日の予算の大きな増減、広告文の全面差し替え。入札戦略を変えれば自動入札は学習をやり直し、目標値の変更は学習のリセットにならず、予算の変更も学習中になる条件には挙がっていませんが、新しい値の成績を評価する期間がそのたびに振り出しに戻るので、週単位で動かすとどの値が効いたのか判定できないまま1か月が終わります。週次で触ってよいのは、除外キーワードの追加と、事故の修復だけ。目標値や予算の変更は28日の比較で判断がついてから、月に1回までと決めておく。

触らないと決めると、不安になる週があります。CPAが先週だけ跳ねた。CVが3日続けて少ない。そこで入札を触りたくなるのが人情ですが、週次の数字は反映遅れと母数不足で揺れるのが仕様で、揺れに反応して触った変更が翌週の数字を揺らし、その揺れにまた反応する。この連鎖に入ったアカウントは、半年たっても何が効いているのか分からなくなります。

ここで難しいのは、「触らない」判断が正しかったかどうかを、自分では採点できないことです。触らずに様子を見た4週間が正解だったのか、本当は3週目に動くべきだったのか。同じ画面を毎週見ている担当者には、自分の判断の基準そのものを疑う材料がありません。週次チェックは事故と無駄を減らしますが、判断の妥当性を検証する仕組みではなく、この限界は最初から織り込んでおくべきです。

※ 週次で「触らない」判断が正しいか、月に1回外の目で確かめたい方へ ― 読み取り専用の権限だけで受けられる月次診断があります。実際の診断レポートのサンプル(無料)で、何が確認されるかをご覧ください。

5. 15分で終わらせる段取りと、月次との分担

初回は30分かかります。2週目から15分に縮めるコツは、準備を保存しておくことです。期間を「先週7日」と「直近28日・前の28日比較」の2パターンで保存し、表示する列を費用・CV・CPA・CVR・CPCの5つに絞った列セットを保存しておく。検索語句レポートも費用順に並べた状態を保存します。これで月曜に開くのは保存済みの画面3つだけになります。

通知も使います。予算の消化が止まった、広告が不承認になった、という事故は自動ルール(最初に入れる型は「最初に入れる自動ルール5本」)やメール通知で週次チェックを待たずに受け取れます。通知で拾える事故を通知に任せれば、月曜の15分はさらに軽くなります。ただし通知は「起きたこと」しか教えてくれません。検索語句の質や変更履歴の中身のように「読まないと分からないもの」は、通知では代替できない部分として残ります。

Meta広告を併用している場合も、同じ7項目がそのまま使えます。検索語句の代わりに配置面(プレースメント)別の費用を見る、変更履歴の代わりに自動ルールの実行履歴を見る、と置き換えるだけで、所要時間は媒体1つにつき10分ほど増えます。

週次は検知、月次は判断と役割を分ければ、週次チェックは7項目15分に収まります。見る順番を守り、触る範囲を除外と修復に絞り、保存した画面を開き続けるところまでは、この記事の型をそのまま使えます。型で拾えないのは、7項目すべてが「正常」と出ているのに成果が伸びていない状態で、設定が正常に動いていることと、設定そのものが適切であることは別の話です。週次の型は社内で回す。型が自社に合っているかは、組んでいない人が月に一度見る。15分の点検を成果に結びつける条件は、その1点です。

※ 週次チェックの型そのものが自社に合っているか、月1回の定点で見てほしい方へ ― 今の運用体制を替える必要はありません。実際の診断レポートのサンプル(無料)を用意しています。

よくある質問

Q. 週1回ではなく毎日見たほうが安全ではありませんか?

A. 事故の検知だけなら毎日でも構いませんが、数字を毎日見ると触りたくなるのが問題です。日次の数字は反映遅れと曜日で大きく揺れるため、毎日見る人ほど不要な変更を重ねやすくなります。事故は通知で受け取り、画面を開くのは週1回と決めるほうが、結果として設定は安定します。

Q. 代理店に運用を任せている場合、広告主側は何を見ればいいですか?

A. ①の配信ステータス、②の予算消化、⑥の変更履歴の3つだけで足ります。所要時間は6分ほどです。検索語句や28日比の判断は代理店の仕事ですが、止まっている・使いすぎている・知らない変更が入っている、の3つは広告主側で見ておかないと、定例会まで気づけません。閲覧のみの権限があれば確認できます。

この記事の執筆者:アドサプリ運営チーム(運営:ライムクロス株式会社)。現役の広告運用者が、月次の広告アカウント診断「アドサプリ」を提供しています。

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