検索語句レポートと除外キーワードで、無駄クリックを止める
Google広告で『いちばん即効性のある節約』は何かと聞かれたら、私は迷わず『除外キーワードの整備』と答えます。広告文を磨くより、入札を調整するより、まず関係ない検索で出るのを止める。これだけで、同じ予算でも成果が変わることがあります。今日はその具体的なやり方です。
この記事の要点
- Google広告で最も即効性のある節約は、除外キーワードの整備
- 「無料・求人・中古・とは」系の語が定番の除外候補
- 除外のマッチタイプに注意。広く止めすぎると見込み客の入口まで塞ぐ
- 検索語句レポートは無駄の発見だけでなく、お宝キーワードと顧客の語彙の宝庫

まず、検索語句レポートを開く
管理画面の「分析情報とレポート」にある「検索語句」。これは、あなたが登録したキーワードに対して、ユーザーが実際にどんな言葉で検索したかの一覧です。登録キーワードと実際の検索語は、思っているよりズレています。特に部分一致を使っていると、Googleが『関連する』と判断した広い範囲に出ているからです。
ここを1ヶ月ぶん、コンバージョンの列も一緒に並べて眺めてください。クリックは多いのに成果がゼロの語、明らかに自社と関係のない語が、たいてい何個か見つかります。それが、お金が溶けている場所です。
止めるべき検索語の典型
業種にもよりますが、定番はこのあたりです。「無料」「自分で」「やり方」を含む語(情報収集層で、買う気はまだ薄い)。「求人」「採用」「年収」(働きたい人で、客ではない)。「中古」「激安」(価格帯が合わない)。「とは」「意味」(言葉を調べているだけ)。自社の商品名と紛らわしい別商品の名前。これらは、商売の中身次第で除外候補になります。
除外キーワードの入れ方と、マッチタイプ
除外にもマッチタイプがあります。完全一致の除外はその語句だけ、フレーズ一致の除外はその言葉を含む検索、部分一致の除外は語順を問わず含むものを止めます。広く止めたいときほど慎重に。たとえば『無料』を部分一致で除外すると、『無料相談』で探している見込み客まで止めてしまう。止めたい語と、止めてはいけない語を、声に出して確認してから入れるくらいでちょうどいいです。
アカウント単位の除外リストを作る
毎回キャンペーンごとに入れるのは大変です。よく出る無駄語は『除外キーワードリスト』にまとめて、アカウント全体に適用しておくと管理がラクになります。一度作れば、新しいキャンペーンにも使い回せます。
ただし、止めすぎにも注意
節約が気持ちよくなってくると、つい止めすぎます。除外を増やしすぎて配信が細り、コンバージョンまで一緒に減ってしまっては本末転倒です。あくまで『成果ゼロで、かつ意図的に関係ない』語を止める。判断に迷う語は、いったん残してデータを見る。攻めと守りのバランスです。
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除外だけじゃない、検索語句レポートの使い方
検索語句レポートは、無駄を見つけるためだけのものではありません。逆に『お宝』も眠っています。登録していないのに成果につながっている検索語が見つかったら、それは新しいキーワードの候補です。ユーザーが実際に使っている、生きた言葉ですから、自分の頭で考えたキーワードよりよほど当たります。私はいつも、除外候補とお宝候補を同時に探しながらこのレポートを読みます。守りと攻めを一度に進められる、効率のいい作業です。
もう一つの使い方が、広告文やLPの言葉のヒントにすること。ユーザーが検索に使う言い回しは、その人が頭の中で問題をどう呼んでいるかの証拠です。たとえば自社が『業務効率化ツール』と呼んでいるものを、ユーザーは『〇〇 自動化』と検索しているなら、広告文もLPも後者の言葉に寄せたほうが刺さります。検索語句は、お客さんの語彙の宝庫なのです。
マッチタイプの設計を、そもそも見直す
無駄クリックが繰り返し湧いてくるなら、除外で対処し続けるより、入口のマッチタイプ設計を見直したほうが根本的です。部分一致は広く拾える反面、関係ない検索も拾います。フレーズ一致や完全一致を主軸にすれば、最初から無駄が入りにくくなる。ただし絞りすぎると機会損失も出るので、ここはバランス。私は、実績のある語は完全一致で堅く取り、新しい語の発掘は部分一致に少額で任せて検索語句で回収する、という二段構えにすることが多いです。
除外をやりすぎて起きた、ある失敗
戒めとして、自分の失敗も書いておきます。あるアカウントで、無駄を徹底的に削ろうと除外を盛りに盛ったことがありました。検索語句がきれいになって満足していたら、翌月、コンバージョン数が目に見えて減っていた。よく調べると、買う気のある見込み客が使う言い回しまで、巻き込みで除外していたのです。『無料』を広く止めたら、『無料相談を経て契約する』優良見込み客の入口まで塞いでいた。守りを固めるつもりが、攻めの入口を自分で閉じていたわけです。
この経験以来、除外は『一気に大量に入れない』『入れたら翌週に件数への影響を必ず確認する』を徹底しています。除外は強力なぶん、効きすぎる。ブレーキを踏むのと同じで、踏みすぎれば前に進めません。無駄を削る快感に飲まれず、件数という結果を必ずセットで見る。これは何度失敗しても肝に銘じておきたい教訓です。
検索語句の点検は、本来なら週に一度はやりたい作業です。とはいえ、本業のかたわらで毎週これを続けるのは正直しんどい。そして、自分の商売に近すぎると『これは関係ある語か、ない語か』の線引きが鈍ることもあります。客観的に『これは買う人の語、これは違う』と切る目は、外から来た運用者のほうが冷静に持てたりします。
検索語句レポートは、リスティング広告でいちばん『お客さんの生の声』に近い場所です。アンケートを取らなくても、見込み客が今この瞬間、どんな言葉で悩みを検索しているかがそのまま並んでいる。これを無駄を消すためだけに使うのは、正直もったいない。ここから商品名の付け方やキャッチコピーのヒントを得たり、新しいニーズの芽を見つけたりできます。私は、検索語句レポートを『広告の管理画面』というより『お客さん研究の資料』だと思って眺めています。視点を変えるだけで、同じ画面から得られるものが何倍にもなります。
とはいえ、その『お宝』も『無駄』も、毎週コツコツ拾い続けないと埋もれていきます。月に一度、せめて10分でいいので検索語句を眺める時間を作る。これだけで、広告費の無駄は着実に減り、新しい当たり語が見つかります。続けられる仕組みにしておくことが、結局いちばん効きます。
もし今まで検索語句レポートを一度も開いたことがないなら、それはむしろ朗報です。手つかずということは、改善の余地がまるごと残っているということだから。今日この記事を閉じたら、まず管理画面で検索語句を1ヶ月ぶん表示して、コンバージョン列と一緒に眺めてみてください。きっと、見覚えのない言葉や、関係のない検索がいくつか目に飛び込んでくるはずです。その違和感が、最初の一手の合図です。難しい知識は要りません。眺めて、おかしいと感じた語を止める。それだけで十分なスタートです。
よくある質問
Q. 除外キーワードはどのくらいの頻度で見直すべきですか?
A. 理想は週1回、最低でも月1回です。10分で構いません。除外を入れた翌週は、コンバージョン件数への影響を必ず確認してください。
Q. 部分一致は使わないほうがいいのでしょうか?
A. 部分一致自体は悪ではありません。実績のある語は完全一致で堅く取り、新しい語の発掘は少額の部分一致に任せて検索語句レポートで回収する、という二段構えが現実的です。
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この記事の執筆者:アドサプリ運営チーム
複数業種のGoogle広告アカウントを日々運用する現役の広告運用者。アドサプリ(運営:ライムクロス株式会社)は、その運用者があなたのアカウントを実際に開いて診断し、改善手順をレポートで届けるサービスです。
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