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点と線がつながるネットワークのイメージ。買い手のシグナルを表現

シグナルベースド・マーケティングとは。ABMの次に来る「買うサイン」起点の考え方

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シグナルABMの次

シグナルベースド・マーケティングとは。ABMの次に来る「買うサイン」起点の考え方

アドサプリ運営チーム2026.7.15
点と線がつながるネットワークのイメージ。買い手のシグナルを表現

「良いリストに、良いメッセージを送る」。ABM(アカウントベースドマーケティング)が日本に広めたこの考え方には、実は積み残しがありました。それは「いつ送るか」です。ターゲット企業を絞っても、相手に買う気がないタイミングでは何も起きません。

そこで海外のB2Bマーケティングで主流になりつつあるのが、シグナルベースド・マーケティング(Signal-Based Marketing)です。誰に、ではなく「今、買うサインを出しているのは誰か」から逆算して動く。2026年のB2Bトレンド予測で必ず名前が挙がるこの概念を、実務目線で解説します。

この記事の要点

  • シグナルベースドは「ターゲットは誰か」より「今動いているのは誰か」を起点にする手法
  • シグナル=検索の急増・レビューサイト閲覧・SNSでのエンゲージ・資料DLなどの行動データ
  • ABMの進化形。リスト×タイミングで、営業とマーケの動きを揃える
  • 中小企業は高価なインテントデータより、手元のシグナル(検索語句・サイト行動)から始められる

シグナルベースド・マーケティングとは何か

シグナルベースド・マーケティングとは、見込み客が発する「購買のサイン(シグナル)」を捉え、それを起点に広告・コンテンツ・営業のアクションを起こす手法です。シグナルの例としては、特定テーマの検索が急に増えた、比較・レビューサイトで自社カテゴリのページを見た、LinkedInで競合の投稿に反応した、料金ページを繰り返し見ている、などが挙げられます。

発想の転換は「属性から行動へ」です。従来のターゲティングは業種・規模・役職といった属性で「買いそうな人」を推測しました。シグナルベースドは、実際の行動から「今買おうとしている人」を特定します。推測と観測の違い、と言ってもいいでしょう。

ABMと何が違うのか

ABMは「どの企業を狙うか」を決める戦略で、シグナルベースドは「いつ・誰から動くか」を決める戦術です。対立ではなく補完関係で、海外では「Buying Group ABM」といった形で融合が進んでいます。ターゲットリストの中で購買シグナルが灯った企業から順にアプローチする、という運用です。

この融合が生まれた背景には、ABM疲れがあります。リストを作って一斉に広告を当て続けるのはコストが高く、成果の出るタイミングが読めない。シグナルで優先順位を付ければ、同じ予算でも「動いている企業」に集中投下できます。海外ではシグナルから商談化した数を追う「シグナル・トゥ・ミーティング」という指標まで生まれています。

代表的なシグナルの4分類

実務では4つに分けて考えると整理しやすいです。①検索シグナル:関連キーワードの検索急増や、自社・競合名の指名検索。②サイト内シグナル:料金ページや導入事例の閲覧、資料DL、複数人での訪問。③サードパーティシグナル:レビューサイト・比較サイトでの行動、業界メディアの購読(インテントデータ提供会社が販売)。④ソーシャルシグナル:SNSでのフォロー・反応・投稿内容。

肌感覚として面白いのは、シグナルは単発では弱く、重なると急に強くなることです。検索が増えただけなら情報収集かもしれない。でも「検索増+料金ページ閲覧+複数人訪問」が同じ会社で重なったら、それはほぼ商談前夜です。

シグナルベースド・マーケティングの基本サイクルを示したフロー図

中小企業の現実的な始め方

海外製のインテントデータは高価で、日本語データも限定的です。しかし嘆く必要はありません。実は、いちばん確度の高いシグナルはすでに手元にあります。Google広告の検索語句レポート(何という言葉で来たか)、GA4の行動データ(誰が料金ページを見たか)、フォームやチャットの質問内容。これらは全部「自社に対して灯ったシグナル」です。

最初の一歩は、シグナルの定義を3つ決めることです。たとえば「料金ページを2回以上見た」「指名検索で来た」「導入事例を読了した」。この条件に合う訪問者にだけリマーケティング広告を厚く当て、営業に共有する。ツールを買う前に、この運用を回すだけでシグナルベースドの効果は体感できます。

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前提になるのは「計測の正確さ」

ここまで読んで気づいた方もいると思いますが、シグナルベースド・マーケティングの土台は計測です。コンバージョン計測が壊れていたら、シグナルの発見も評価もできません。GA4とGoogle広告の連携が正しいか、検索語句レポートを定期的に見ているか、料金ページの閲覧をイベントとして取れているか。

新しい概念に飛びつく前に、自社の計測がシグナルを拾える状態かを一度点検してみてください。派手なツール導入より、足元のデータが正しく流れていることのほうが、この手法では何倍も効きます。

よくある質問

Q. インテントデータとは違うのですか?

A. インテントデータは「シグナルの一種」で、主に外部サイトでの行動データを指します。シグナルベースドはより広い概念で、自社サイトの行動や検索語句など手元のデータも含めて「買うサイン」全般を扱います。

Q. 中小企業でも実践できますか?

A. できます。高価なインテントデータを買わなくても、検索語句レポート・GA4の行動データ・フォームの質問内容という「自社に灯ったシグナル」から始められます。シグナルの定義を3つ決めて運用するだけでも効果を体感できます。

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この記事の執筆者:アドサプリ運営チーム
複数業種のGoogle広告アカウントを日々運用する現役の広告運用者。アドサプリ(運営:ライムクロス株式会社)は、その運用者があなたのアカウントを実際に開いて診断し、改善手順をレポートで届けるサービスです。

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