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生成AIが出力した広告文の案を画面で見比べながら取捨選択している広告担当者のイメージ

ChatGPTで広告文を作る手順:プロンプト例3つと、そのまま入稿してはいけない理由

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AI活用リスティング広告

ChatGPTで広告文を作る手順:プロンプト例3つと、そのまま入稿してはいけない理由

アドサプリ運営チーム2026.08.26
生成AIが出力した広告文の案を画面で見比べながら取捨選択している広告担当者のイメージ

「ChatGPTに広告文を作らせたら、それっぽい見出しが30本出てきたんです。でも、どれを入稿していいのか分からなくて」。広告を自分で回している中小企業の担当者から、この1年でいちばん増えた相談がこれで、作ること自体はもう誰でも5分でできるようになりました。詰まるのは、そのあとの「選ぶ」と「直す」です。

広告文づくりで生成AIが本当に効くのは、案を大量に出す工程と、自分では出てこない言い回しを引っぱり出す工程に限られます。文字数の実測、審査の通りやすさ、法規制上の可否といった判断は今のところ人が持ち帰るしかなく、以下では、その線引きを前提に、今日から手元で回せる手順と、コピーしてそのまま使える文面を置いていきます。

この記事の要点

  • 生成AIが強いのは案出しと言い回しの発想。絞り込みと入稿前の検査は人の工程として残る
  • 良いプロンプトの条件は、商材の事実・ペルソナ・訴求の優先順位・禁止表現・文字数制約の5つを渡すこと
  • レスポンシブ検索広告の見出し15本は、役割の枠を先に決めてから案を当てはめると偏らない
  • AI出力をそのまま入稿しない。文字数の数え間違い、事実の捏造、審査と法規制、他社商標の4点は人が見る

1. AIに任せてよい工程と、人が持ち帰る工程

広告文の制作を工程に分けると、①訴求の材料集め、②案出し、③絞り込み、④入稿前の検査、⑤配信後の検証、の5つになります。強いのは②です。次に①の一部。③から⑤は、アカウントの実データと媒体の審査基準、そして自社の商材事情を知っている人でないと決められません。

この記事が扱うのは、ブラウザのタブを1枚開いて、自分の手で今日中に見出しを15本用意するための話です。管理画面の中でAIが提案を出す機能にどこまで任せてよいかは「Ads Advisorに任せてよい範囲」に、レポート出力や入札変更を機械に肩代わりさせる話は「自動化ツールと人の分担」に分けて書いています。役割としては、この記事がいちばん手前の下ごしらえにあたります。

2. 良いプロンプトの条件は、渡す材料が5つそろっていること

出てくる広告文の質は、書き手の指示の巧拙よりも渡した材料の量でほぼ決まり、材料が足りないプロンプトからは、どの生成AIを使っても同じような無難な案しか出ません。渡すべき材料は5種類です。

1つ目は商材の事実です。価格帯、対応エリア、導入実績、他社にない仕様と、ここを曖昧にすると、AIは足りない部分を自分で埋めます。2つ目はペルソナで、年齢や職種だけでなく「いま何に困って検索窓に何と打ち込んだ人か」まで書きます。3つ目は訴求の優先順位です。訴求を3つ並べるだけでなく1位から3位まで順位を付けると、案の重心が動きます。

4つ目は禁止表現です。使ってはいけない語(最上級、断定、他社名、根拠の要る数字)を先に列挙しておくと、後段の検査工数が目に見えて減ります。5つ目は文字数と本数の制約で、Google広告のレスポンシブ検索広告は見出しが半角30文字以内、説明文が半角90文字以内という上限があり、日本語なら全角15文字と全角45文字が目安です。この5つを渡すだけで、使える案の割合は体感で2倍以上変わります。

3. そのまま使えるプロンプト例3つ

実務で使っている文面です。商材の部分を自社のものに置き換えれば、そのまま動きます。例として、中小企業向けのクラウド勤怠管理システムを想定しています。

プロンプト1:ゼロから案を出させる

あなたは日本語のリスティング広告のコピーライターです。以下の条件で、Google広告のレスポンシブ検索広告の見出し案を20本、説明文案を6本出してください。

・商材 中小企業向けのクラウド勤怠管理システム。初期費用なし、1人あたり月額200円台、給与ソフトとの連携実績30社。

・想定読者 従業員20〜80名の会社で総務と経理を兼任している40代の担当者。紙のタイムカードの集計に毎月8時間かかっている。

・訴求の優先順位 1位は集計時間の削減、2位は導入の手軽さ、3位はサポート体制。

・禁止 業界No.1、最安、絶対、完全、といった最上級と断定。他社名と他社サービス名。私が与えていない数字。

・制約 見出しは全角15文字以内、説明文は全角45文字以内。各案の末尾に全角の文字数を数字で書くこと。

・出力 訴求の優先順位ごとにグループ分けし、表形式で。

プロンプト2:検索語句を材料に、既存案と違う言い回しを出させる

以下は、実際に広告がクリックされた検索語句です。この人たちが検索窓に打ち込んだ言葉づかいをそのまま活かして、見出し案を10本作ってください。既存の見出しと同じ言い回しは避け、なぜその表現にしたかを1行ずつ添えてください。

・検索語句 勤怠管理 エクセル 限界/タイムカード 集計 面倒/勤怠 締め 残業/打刻 スマホ 小規模

・既存の見出し 勤怠管理をクラウドで/集計時間を短縮/導入企業の実績多数

・制約 全角15文字以内。数字を使う場合は、私が与えた事実(月額200円台、連携実績30社、集計8時間)の範囲内でのみ使い、与えていない数字を作らないこと。

プロンプト3:出た案を機械的に検査させる

次の見出し案について、下の3点だけを判定して表にしてください。判定できない項目は「判定不可」と書き、推測で埋めないでください。

・1つ目 半角換算の文字数(全角1文字を2で数える)と、30を超えているかどうか。

・2つ目 根拠の提示が必要になりそうな表現(No.1、最短、業界唯一、満足度、実績件数など)が含まれるか。

・3つ目 他社の登録商標らしき語が含まれるか。含まれる場合はその語を挙げること。

判定のあと、30を超えている案だけ、意味を変えずに縮めた代案を1つずつ出してください。

3つ目の検査プロンプトは、AIの出力をAIに検算させる形になります。補助にはなります。ただし最終確認にはなりません。全角と半角の換算はもともと苦手な処理で、手元で試すかぎり10本に1本前後の頻度で、案の末尾に自分で書き添えた文字数と実際の文字数がずれます。最後は入稿画面のカウンターで見てください。

4. 出てきた案をどう絞るか:見出し15本の枠を先に決める

レスポンシブ検索広告は見出しを最大15本、説明文を最大4本まで登録できます。ここで多くの人がやってしまうのが、AIが出した20本から「良さそうな順」に15本選ぶやり方で、これをやると訴求の重なった案ばかりが手元に残ります。似た見出しが15本並ぶと、組み合わせが何通りできても中身は1種類しかありません。

先に枠を決めます。そこへ案を当てはめてください。目安の配分は次のとおりです。

本数 役割
商材名・カテゴリ語 3本 検索語句との一致を作る クラウド勤怠管理システム
主訴求 4本 いちばんの困りごとに直接答える 締め作業の8時間をゼロへ
数字・実績 2本 具体で信用を作る 給与ソフト連携30社
不安の打ち消し 2本 導入のハードルを下げる 初期費用0円で始める
行動喚起 2本 次の一歩を示す 料金を無料で試算
対象の明示 2本 合わない人をふるい落とす 従業員20〜80名の会社へ

合計で15本になります。この枠に対してAIの20本を配ると埋まらない枠が出てくるはずで、埋まらなかった枠は材料が足りていない証拠なので、その枠だけを指定して追加で出させます。「不安の打ち消しの枠が2本足りません。契約期間と解約条件を材料に、あと5本ください」といった追記で足ります。アセットの評価の読み方は「レスポンシブ検索広告の作り方」に詳しく書きました。

5. そのまま入稿してはいけない4つの理由

理由1:文字数を数え間違える

前の章で触れたとおり、全角15文字以内と指示しても17文字の案は普通に混ざるので、入稿画面に貼ってカウンターで確認するまで文字数は未確定と考えてください。

理由2:与えていない事実を書く

これがいちばん怖い誤りです。「導入実績3000社」「顧客満足度98%」といった、こちらが一度も渡していない数字を、AIはごく自然な顔で書きます。文体が整っているぶん気づきにくく、そのまま入稿されると根拠のない表示を自社の名前で出すことになるので、案の中に数字が出てきたら、自分が渡した材料の中にその数字があるかを1本ずつ照合してください。

理由3:審査と法規制で止まる、または止まらずに問題になる

媒体の審査は誇大な表現や根拠のない断定に対して働きますが、審査を通ったことは適法性の証明ではありません。一般消費者向けの表示については景品表示法があり、実際より著しく優良に見せる表示(優良誤認)や、取引条件を著しく有利に見せる表示(有利誤認)は問題になります。No.1や満足度といった表示は、調査の出典や条件を示せる状態にしておく必要がありますし、化粧品や健康食品、医療系であれば薬機法や各種ガイドラインの範囲も重なります。AIは自社の商材が薬機法の対象かどうかを知りません。規制業種の広告文は、社内の法務か専門家の確認を経てから入稿してください。

理由4:他社の商標が混ざる

比較訴求を出させるとAIは競合サービス名を平気で入れてきますが、Google広告には商標に関するポリシーがあり、商標権者からの申し立てにより広告文での使用が制限される場合があります。ポリシーの詳細は変わることがあるので、比較や併記を含む案はその都度ヘルプの最新版を確認するとして、少なくとも、AIが出した案に他社サービス名が入っていたら、そこは自動的に保留にする運用にしておくと事故が減ります。

ここまでの4点はいずれも「自分の商材と自分のアカウントを知っている人」でないと判定できず、AIが埋められるのは案出しの部分までで、責任の所在は入稿ボタンを押した人に残ります。

※ AIで案を増やしたあと、そもそも今の広告文が構造として合っているか不安な方へ ― 月次の広告アカウント診断「アドサプリ」は、読み取り専用(閲覧のみ)の権限で広告文とアセットの状態を確認します。設定は触らないので配信に影響は出ませんし、今の運用体制を替える必要もありません。実際の診断レポートのサンプル(無料)を用意しています。

6. A/Bの回し方:AIで作った案をどう検証するか

案が増えると検証も増やしたくなりますが、レスポンシブ検索広告は、見出しの組み合わせを媒体側が自動で選ぶ仕組みなので、旧来の広告文A対Bのような比較にはなりません。回しやすいのは次の3段階です。

第1段階は、1つの広告グループに広告を2本だけ置き、片方は主訴求を「時間削減」で統一、もう片方は「導入の手軽さ」で統一する形で、訴求の軸をそろえておくとどちらの方向が刺さるかは読み取れます。第2段階は、負けた側の広告を止めて、勝った軸の中で見出しを入れ替えます。このとき一度に差し替えるのは3本までにしてください。5本も6本も入れ替えたら、変化の原因が分からなくなります。

第3段階は判断です。目安として、広告単位で500クリック前後、またはコンバージョン(CV、問い合わせや購入などの成果地点のこと)が20件前後たまるまでは、CVR(クリックしたうちCVに至った割合)の差を結論にしないほうが無難です。月20件のCVがあるアカウントなら1回の検証に1カ月かかる計算になり、日単位の数字で差し替えを繰り返すと判断材料はたまりません。

差し替えの記録を残してください。日付、変えた見出し、変えた理由、その時点のCPA(CV1件あたりにかかった広告費)の4項目を1行で書いておくだけで十分です。AIで案を作れるようになると、月に何十本も差し替えられてしまうぶん、記録がないと自分でも何をしたか追えなくなります。そして、その記録が3カ月分たまっても数字が横ばいなら、そこから先は広告文の外側の問題ですが、外側に出てしまったのかどうかを広告文だけを見て判定するのは難しく、書いた本人には特に難しい。自分の設定を自分で採点する作業は、広告の中でいちばん精度が出にくい種類の仕事です。

※ 広告文をどれだけ入れ替えても数字が動かない、という段階に来た方へ ― 原因が広告文ではなく、キーワードの拾い方やリンク先にあることは珍しくありません。「アドサプリ」の診断レポートのサンプル(無料)で、外から見るとどこまで分かるかをご確認ください。

よくある質問

Q. 無料版の生成AIでも広告文づくりに使えますか。

A. 案出しの用途であれば、無料で使える範囲でも十分に実用になります。差が出やすいのは、長い材料を一度に渡したいときと、出力の安定性です。ただし無料版では入力内容がモデルの学習に使われる設定になっている場合があるため、未公開の価格や顧客名を渡すのは避けてください。確認は、設定画面のデータ管理の項目を開き、学習への利用がオンかオフか、オフに切り替えられるかを見るだけです。既定値は提供側の仕様変更で変わるので、業務で継続的に使うなら、その時点の画面で一度確かめておくと安心です。

Q. AIが作った広告文の著作権や、他社と似てしまう問題はどう考えればよいですか。

A. 広告の見出しのような短い文は、そもそも表現の幅が狭く、他社と似ること自体は避けられません。実務で気にすべきは、他社のキャッチコピーをそのまま持ってきていないか、他社の登録商標を含んでいないか、の2点です。AIに「この案は既存の有名なキャッチコピーに似ていますか」と聞いても、答えは当てになりません。気になる案があれば、その文言をそのまま検索して同じ表現が出てこないかを見るほうが早いです。

この記事の執筆者:アドサプリ運営チーム(運営:ライムクロス株式会社)。現役の広告運用者が、月次の広告アカウント診断「アドサプリ」を提供しています。

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