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DSA終了はいつ?AI Max移行前に確認すべき設定と検証手順

作成者: アドサプリ運営チーム|Aug 5, 2026, 2:34:32 PM
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DSA終了とAI Max自動移行への対策:2027年2月延期後に広告主が確認すべき設定と検証手順

アドサプリ運営チーム2026.07.21

DSA(動的検索広告)のAI Maxへの移行とは、Google広告のDSAが段階的に廃止され、AI Max(検索キャンペーン向けのAI最大化機能)へ自動的にアップグレードされる一連の変更のことです。当初は2026年9月に自動移行が始まる予定でしたが、2026年6月12日、Search Engine Landなどの報道により2027年2月への延期が明らかになりました。「DSA終了はいつなのか」を検索すると、9月説と2027年2月説が混在しているのはこのためです。

延期と聞くと「じゃあ来年考えればいいか」と棚上げしたくなりますが、現役の運用者としてはむしろ逆だと考えています。延期で生まれた約半年の猶予は、Googleが「テストと自主移行のための期間」と位置づけているものです。自動移行を黙って待つのと、除外URL・検索語句の可視性・アセットの3点を整えてから自分のタイミングで移行するのとでは、移行直後の数字がまったく違ってきます。この記事では、2026年7月時点の最新スケジュールと、移行前に確認すべき設定・検証手順を整理します。

この記事の要点

  • DSAのAI Maxへの自動移行は当初2026年9月予定だったが、2026年6月の発表で2027年2月に延期と報じられている(新規DSA作成は2027年1月まで可能)
  • 自動移行では検索語句マッチング・テキストのカスタマイズ・最終ページURLの拡張の3機能がまとめて有効化されると案内されている
  • 移行前チェックの核心は「除外URLの棚卸し」「検索語句の可視性の確保」「広告アセットの整備」の3点
  • 自動移行を待つより、実験機能で並行テストしながら自分のタイミングで移行するほうがリスクを管理しやすい

1. DSA終了はいつ?自動移行は2027年2月に延期

まず時系列を整理します。Googleは2026年春、DSA・自動作成アセット(ACA)・キャンペーン単位の部分一致を段階的にAI Maxへ統合し、2026年9月から自動アップグレードを開始すると発表していました。ところが2026年6月12日ごろ、この自動移行を2027年2月に延期することが報じられました(Google広告の開発者向けブログでの告知をSearch Engine Landなどが伝えたものです)。

報道ベースで整理すると、スケジュールは次のようになります。

  • 2026年6月15日:いったん停止されていた新規DSAキャンペーンの作成が再開
  • 2026年6月〜2027年1月:テストと自主移行のための期間。UIから履歴を引き継いだ移行が可能
  • 2027年1月:新規DSAの作成が終了
  • 2027年2月:残ったDSAの自動移行(自動アップグレード)が開始

また、今回の統合の対象はDSAだけではありません。自動作成アセット(ACA)を使っているアカウントや、キャンペーン単位で部分一致を有効にしているアカウントも、同じくAI Maxへの統合対象になると案内されています。「うちはDSAを使っていないから関係ない」と思っていたら、実はACA経由で対象だった、というケースは珍しくありません。運用を代理店に任せている場合は、「うちのアカウントに移行対象のキャンペーンや設定はあるか」「移行方針はどう考えているか」を月次の定例で確認しておくとよいでしょう。

注意したいのは、検索結果や過去記事には「2026年9月終了」という旧情報がまだ多く残っている点です。社内資料や代理店のレポートに9月と書かれていたら、2026年6月の延期発表を反映できていない可能性があります。一方で、延期はあくまで「時期の変更」であって「撤回」ではありません。DSAがいずれ終わる方向性は変わっていない、というのが多くの運用者の受け止めです。

2. AI MaxとDSAの違い:「LPの言葉」から「ユーザーの意図」へ

AI Maxは、検索キャンペーンに追加できるAI機能のパッケージで、主に次の3つで構成されます。

  • 検索語句マッチング:既存キーワードをAIが解釈し、関連性の高い検索語句へ配信を広げる
  • テキストのカスタマイズ:検索語句やLPの内容に応じて、AIが広告文を動的に生成・調整する
  • 最終ページURLの拡張:成果が見込める場合に、指定URL以外のサイト内ページへ誘導先を広げる

DSAとの本質的な違いは、マッチングの起点です。DSAは「サイトをクロールして、ページに書いてある言葉」を起点に広告を出す仕組みでした。AI Maxは「ユーザーの検索意図」を起点に、キーワード・広告文・誘導先をまとめてAIが判断します。カバー範囲が広がる分、DSAで効いていた「このディレクトリだけに絞る」といったURL単位の細かい制御は、現時点では粒度が粗くなる面もあると指摘されています。

P-MAXと混同されることもありますが、両者は別物です。P-MAXが検索・ディスプレイ・YouTubeなど複数チャネルを横断する独立したキャンペーンタイプであるのに対し、AI Maxはあくまで「検索キャンペーンに追加するAI機能のセット」です。既存の検索キャンペーンの構造やキーワードを保ったまま、その上にAIによる拡張を重ねるイメージで捉えると分かりやすいでしょう。DSAが担っていた「キーワードで拾いきれない検索を補足する」役割は、このAI Maxの検索語句マッチングと最終ページURLの拡張に吸収されていく、というのがGoogleの描く整理だと言われます。

制御手段が消えたわけではありません。除外URLとURLの追加、ブランドの除外、広告グループ単位の関心対象地域、テキストガイドライン(ベータ版)など、手綱にあたる設定は用意されています。問題は、これらを設定しないまま自動移行を迎えると、手綱なしでAIが走り出すことです。

3. 自動移行で何が引き継がれ、何が変わるのか

報道されている範囲では、2027年2月の自動移行時には次のような扱いになるとされています。

  • AI Maxの3機能(検索語句マッチング・テキストのカスタマイズ・最終ページURLの拡張)がデフォルトで有効化される
  • DSAで設定していたURLターゲット・除外などのURL制御は引き継がれる
  • 動的広告グループは標準の広告グループへ変換され、旧DSA広告は停止されて閲覧のみになる
  • 過去のレポート履歴は参照可能な形で保持される

ここで見落とされがちなのが、「引き継がれる=同じ配信になる」ではないという点です。設定が移っても、配信ロジック自体がクロール起点から意図起点に変わるため、出る検索語句も着地するページも変わり得ます。また、自動移行では3機能が一括でオンになるため、どの機能が数字を動かしたのか切り分けができません。自主移行なら、機能を1つずつ有効化して影響を確かめられます。延期期間の価値は、まさにこの「切り分けながら移れること」にあります。

4. 移行前チェックリスト:除外URL・検索語句の可視性・アセット

ここからが本題の移行前チェックリストです。3つとも特別なツールは不要で、管理画面とスプレッドシートがあれば今週から着手できます。多くの場合、丸1日もかからない作業です。

(1)除外URLとブランド制御の棚卸し

最初にやるべきは、現行DSAのターゲットURLと除外URLの一覧化です。採用ページ、ログインページ、在庫切れ商品、古いキャンペーンLPなど、「広告の着地先にしたくないページ」がすべて除外されているかを確認します。最終ページURLの拡張が有効になると、AIはサイト内の広いページ群から誘導先を選ぶため、除外の漏れがそのまま無駄クリックになります。あわせて、ブランドの除外(出したくないブランド語の指定)と、広告文の表記ルールを縛るテキストガイドラインも設定候補です。

(2)検索語句の可視性と除外キーワード

AI Maxでは検索語句レポートが拡張され、検索語句×見出し×ランディングページの組み合わせや、配信のきっかけを示すソース列が確認できるようになっています。移行後は配信語句が広がる前提で、①週次で検索語句レポートを見る運用体制、②既存の除外キーワードリストの再点検、この2つを移行前に整えておくのが安全です。DSA時代の除外リストは「クロールで拾われた変な語句」を潰す設計になっていることが多く、意図ベースの拡張で出てくる語句とはズレが生じがちです。

(3)アセット(広告文素材)の整備

テキストのカスタマイズが有効になると、AIが広告文を生成・組み替えます。素材となるレスポンシブ検索広告の見出し・説明文が古いままだと、生成される広告文の質もそれに引きずられます。移行前に、価格・実績などの数字表現が最新か、使ってはいけない表現(景表法・業界規制に触れる言い回し)が素材に紛れていないかを確認しておきましょう。生成された広告文を定期的に目視確認する係を決めておくことも、地味ですが効きます。

5. 自動移行を待たずに進める:実験機能を使った検証手順

Google自身も、自動移行を待つのではなく、既存DSAの点検とAI Maxとの並行実験を推奨していると報じられています。実務的には次の順番が扱いやすいと考えています。

  • 手順1:ベースラインの記録。直近90日のCPA・コンバージョン数・上位検索語句・着地URLをエクスポートしておく。移行後の比較対象がないと、良し悪しの判断自体ができません
  • 手順2:小さく並行テスト。主力ではないキャンペーンで、実験機能(カスタム試験)を使いDSA継続とAI Maxを並走させる。予算50:50で2〜4週間が一つの目安です
  • 手順3:機能を段階的にオン。まず検索語句マッチングだけ、次にテキストのカスタマイズ、最後に最終ページURLの拡張、のように影響の大きいものを後回しにして切り分ける
  • 手順4:本移行と監視。問題がなければUIから自主移行し、移行後2週間は検索語句と着地URLを重点監視する

評価の際に見る指標も先に決めておきます。CPA・コンバージョン数といった結果指標に加えて、「新しく出始めた検索語句の質」「最終ページURLの拡張が選んだ着地ページの妥当性」「生成された広告文にNG表現がないか」というプロセス指標をセットで見るのがおすすめです。結果指標だけを見ていると、CPAは横ばいなのに中身ではブランド検索への依存が進んでいた、といった変化を見逃しやすくなります。

また、スマート自動入札を使っている場合、移行直後は学習の再調整で数字が荒れることがあります。1〜2週間の変動だけで結論を出さず、あらかじめ決めた期間で評価するのが無難です。派手な新機能の話に聞こえますが、やることは地味です。記録して、小さく試して、1つずつ確かめる。この足元の手順が、移行後の数字を守ります。

6. 実際にあった、もったいない例

あるBtoB企業のアカウントでは、2026年春の「9月に自動移行」という一報を受けて、担当者が急いで全キャンペーンでAI Maxを一括有効化していました。ところが、DSA側に設定していた除外URL(採用ページと導入事例の古いPDF一覧)を新しい設定に反映し忘れていたのです。結果、最終ページURLの拡張が採用ページを拾い、「◯◯(社名)年収」のような採用系の検索語句に広告が出てクリックが流れ、月あたり十数万円分が商談につながらないクリックに費やされていました。

もったいないのは、判断そのものではなく順番です。検索語句レポートを週次で見る体制があれば初週に気づけたはずですし、そもそも延期後のスケジュールなら、慌てて一括有効化する必要はありませんでした。除外の棚卸し→小さく並行テスト→段階的にオン、という順番を踏むだけで防げた失敗です。移行対応は「早いか遅いか」より「手順を踏んだかどうか」で差がつく、と感じた事例でした。

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よくある質問

Q. DSA(動的検索広告)はいつ終了しますか?

A. 2026年6月の発表時点では、新規DSAの作成は2027年1月まで可能で、残ったDSAの自動移行(AI Maxへのアップグレード)は2027年2月に開始と報じられています。当初予定の2026年9月から約5か月延期された形です。今後も変更の可能性はあるため、Google広告の公式アナウンスを確認することをおすすめします。

Q. 自動移行を待ってはいけないのでしょうか?

A. 待つこと自体は可能ですが、自動移行では3つのAI Max機能が一括で有効化されるため、成果変動の原因を切り分けにくくなります。延期で生まれた期間に、除外URLの棚卸しと実験機能での並行テストを済ませ、自分のタイミングで移行するほうがリスクを管理しやすいと考えられます。

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この記事の執筆者:アドサプリ運営チーム(運営:ライムクロス株式会社)。現役のGoogle広告運用者が、月次の広告アカウント診断で得た実務知見をもとに執筆しています。

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